バドミントンでウエイトトレーニングは必要か?

昨今話題になっている「ウエイトトレーニング論争」について私個人の意見を述べたいと思います。自身の選手の体験、指導者としての体験をから辿り着いた結論を共有させていただきます。

私自身ウエイトトレーニング肯定派でした。

なぜなら、選手としてバドミントンをしていた時にウエイトトレーニングをしてから圧倒的にパフォーマンスが向上した実感があったからです。外見的な体の変化に加え、スマッシュスピードやフットワーク能力も確実に成長を感じました。

しかし、指導者として選手を見るようになってからウエイトトレーニングの必要性に疑念を抱くようになりました。それはウエイトトレーニングをしない選手でもコート内の動きを通して体つくりができていたり、実際に全国で勝てる選手も多数見たりと自身の中で分からなくなってしまったのです。

この記事ではそんな経験を通してたどり着いたウエイトトレーニング理論を紹介します。

ウエイトトレーニングは「必要」である理由

上位はウエイトをしているという事実

私がウエイトトレーニングの必要性を考えているとき、最後の決め手になったのは「結局強いチームはウエイトをしている」ということです。

憧れの日本代表をはじめてとする実業団チーム、大学や高校のトップチームもウエイトをしているという紛れもない事実があります。

日本のトップの選手やコーチ陣が考えた結果としてしているわけですから、同じくトップを目指す集団であればウエイトをしない理由はありません。

フィジカルが必要な時代になっている

 もう少し具体的な必要な理由について紐解いていきます。バドミントンの競技特性の進化として以下の3点があげられます。

「より速く」 「より強く」 「より長く」

これらは過去と現在のデータを比べれば明らかです。
・道具の改良
・スマッシュスピードの速さ
・1ラリーの平均打数

これらが身体的な強さを求められている理由の一部になります。

この身体的な強さの向上を目的とするならば、羽打ちではなくウエイトトレーニングという選択肢が出てくるのは当然のことです。

不必要派の意見に対して思うこと

「怪我のリスクが高まるのでは」
確かに無理なトレーニングを行うことは確実に怪我のリスクは高まります。トレーニングは適切なフォームや強度で行うことが大前提になります。

そのような環境下でトレーニングをすれば確実に筋力を向上させることができるため、結果的に怪我の予防につながります。

Lauersenらの研究によるとストレッチやトレーニング全くしない選手に比べて、ウエイトトレーニングをする選手は怪我のリスクを1/3に減らすことができることが分かっています。

「筋肉が大きくなると動きが重くなるのでは」
ウエイトトレーニングを目的は筋肥大ではないということを前提にメニューを組まなければなりません。バドミントン選手にとって必要なのは瞬間的なパワー発揮能力を向上させることです。

例えば低重量・高反復にするなどの工夫が必要です。そもそも有酸素的能力も必要なスポーツのため、ボディービルダーのような体になることはまずありえません。

「可動域が狭くなるのではないか」
ウエイトトレーニングで可動域が狭くなる場合はストレッチを怠った場合におこります。必ずウエイトトレーニングの前後で動的なストレッチを組み合わせて行うようにしましょう。

全身を使うトレーニング(スクワット・デッドリフト・パワークリーン)は可動域を広げる効果があります。

いつからウエイトトレーニングをするべきか

トップを目指すならばウエイトトレーニングを必要という意見ですが、いつから行えばよいかについて話します。

ズバリ「高校生」です。

当然ながら競技レベル等に応じて異なりますが、ウエイト(重量)を重視してトレーニングできるのがこの段階だと感じます。

中学生でも高い競技レベルであれば、大きな筋肉であるコアや下半身の安定性を高めるトレーニングのために導入して良いと思います。ただ、軽い負荷にしてフォームの習得を最優先に考えながらメニューを作成するようにしましょう。

まとめ

バドミントンにウエイトトレーニングがいかに必要かについて紹介しました。

競技特性の変化からより身体的な強さが求められるようになり、上位チームならばウエイトトレーニングをするのは当たり前になっている時代です。より競技力を向上させたいと考える方はぜひウエイトトレーニングを組み込むことをお勧めします。

なお、ウエイトトレーニングをするにあっては自身の競技力をしっかりと把握し、安全な場所で実施するようにしましょう。また、最低限必要な知識がないと怪我につながるので、自身でしっかりと学習を積んだり、コーチの指導者の下で実施したりするようにしましょう。

それでは最高のバドミントンライフを!

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