試合も後半にさしかかり、自身の負けが近づいてくると涙を浮かべてしまう選手はいませんか?

もうこうなると逆転するのは不可能。
コーチはどんな働きかけをすれば立て直すことができるのか分からない…
小学生の選手にはよくあることかと思いますが、中高生でも不安そうな表情を浮かべてプレーをする選手を多数見かけます。
基本的にコーチがアドバイスをするときは戦術的なアドバイスをする割合が高いように感じます。また、調子を落としている選手に対して「ミスをするな!」と強い口調で話すコーチも多く見受けられます。それは適切なコーチングとは言えません。
この記事を読めば選手が泣いてしまったり、ネガティブになってしまったときにコーチははどのような声掛けをすべきなのかが分かります。
そもそもなぜ泣いてしまうのか
原因① 性格的要素
まずは選手自身の性格的な内面があります。意外と弱気な内向的な性格の方が泣いてしまうような印象がありますが、実際には勝気が強く負けず嫌いな選手の方が泣いてしまうことのほうが多いです。
そのような選手は良くも悪くも勝利にこだわるからこそ、自身の敗北を認めたくないあまり涙を流してしまうのです。実際に初戦で負ける選手ではなくしっかりと上位までには勝ち上がる選手に多い傾向があります。
原因② 叱られるのが怖い
「親やコーチに叱られるのが怖い」という背景が選手にあるというパターンが最も多いです。試合に負けることが怖いのではなく、その後に誰かに怒られるのを恐れていることが多いです。
特にコーチングに入っているときにイライラしてしまうコーチは選手にプレッシャーを与えています。さらに一番の見方である保護者も子供に対して期待しすぎてしまい、知らぬ間にプレッシャーを与えているかもしれません。
選手を第一に捉える「プレイヤーズセンタード」なコーチングを心掛けたいものです。
具体的な方法
①オープンクエッションで尋ねる
大前提と理解しなければいけないのは「感情ではなく思考で勝つ体験を積む」ための指導を常日頃から行うということです。
確かに感情的なプレーする選手は嫌いではありませんが、本当に勝てる選手とは言えません。もし感情的な選手が勝てるのであれば、上位大会はカオスな状態になってしまいますね。
そこで、大事になるのが「思考」です。
「感情」がアクセルだとすると、「思考」がブレーキの役割を果たします。

具体的な働きかけの方法は「オープンクエッション」です。
これは自由に回答できる形式の質問のことを言います。
オープンクエッションのメリット
・回答者が制限されずに詳細な説明や見解を述べることができる。
・深い洞察や創造的なアイデアを引き出すことができる。
・会話を自然とつなげることができる。
オープンクエッションの例
・今の試合で一番大事な場面はどこだった?
・3点連続失点をしたときに何を意識してプレーをしたの?
・同じような場面が起こったときはどのようにプレーすればいい?
・練習の時から意識できることは何かある?
しっかりと選手の意見に共感をし、受け入れながらコミュニケーションをとるように心がけましょう。
②適切な声掛けをする
では実際に選手の後ろのコーチング席に入っている際に選手が泣き出してしまった場面を想定してみましょう。みなさんであればどのように声掛けをしますか?
選手同様に指導者も感情的になってはいけません。以下の点に注意しながらコーチングを行うようにしましょう。
声掛けをする際の注意点
・端的に話す…焦っている選手に長い話は逆効果になります。
・ポジティブな声掛け…自信を取り戻しやすくなります。
・具体的な指示を入れる…何をすべきかを明確に示すほうが行動しやすい。
具体的な声掛けの例
・憧れの選手はどんな表情で試合をしている? 強い顔をプレーしよう。
・一回深呼吸をして、次は安定したショットで攻めよう。
・今のショットは良かったよ。次もその調子でいこう。
まとめ
今回の記事では試合中に泣いてしまったり、ネガティブになってしまったりしたときにどのような働きかけをすればよいのか紹介しました。
具体的な場面を想定し、選手の実態に合わせたコーチングができるように心がけましょう。
また、選手の精神力を高めるために長期的な指導が必要不可欠になります。一つ一つの働きかけ対してしっかりと意味を持たせられる指導者を目指しましょう。
それでは最高のバドミントンライフを!


