バドミントンのコーチング資格は持つべき?

スポーツを教えていたら指導者なの?
そもそも皆が考える「良い指導者」とは?

みなさんはバドミントンの「コーチング資格」があるということをご存知でしょうか。各都道府県バドミントン協会が身を粉にして普及している事業の一つではないかと思います。

選手の能力を高めるためには、まずは自身のコーチとしての能力を高めなければなりません。皆さんはどんな方法で自身の指導者としてのスキルアップを行っているでしょうか。

今回の記事を読めば「コーチング資格の必要性と、資格取得時の注意点」が分かります。

コーチング資格とは?

「公認スポーツ指導者資格」は、日本スポーツ協会(JSPO)が定める資格で、各種スポーツの指導者に求められる知識や技術を身につけるためのものです。

日本におけるスポーツ指導者の標準的な資格とされ、スポーツの種類や対象者に応じた指導ができるような体系的なプログラムが組まれています。

資格を取得するためには講習会や研修を受け、筆記試験や実技試験をクリアする必要があります。また、資格取得後も最新の指導知識や技術を習得するために継続的なもの学習が必要になります。

バドミントンコーチング有資格者の実態

日本スポーツ協会の公表によるとバドミントンのコーチング有資格者は以下の通りです。(2022年)

コーチ1コーチ2コーチ3コーチ4合計
2302人490人382人84人3246人

競技別でみるとバドミントンは11位に位置しており、決して指導者が多くない状況であることが分かります。

コーチング資格をとる意義

コーチングに対する信頼を得やすい

初心者がクラブチームに入るときに重視するポイントの一つとして「この人なら任せられる」という安心感が必要になります。

もちろん指導者の技術や人柄等の要素もより客観的な肩書から安心を得る人も多くいます。特にSNSを運用するチームも増えてきているので、有資格者は選手を募集するのに有利になるかもしれません。

コーチングスキルの向上

今の指導の方法に自信がない…
より指導者として磨きをかけたい

現状の指導の現場で何かモヤモヤしたものがある人はぜひコーチング資格の受講をお勧めします。有資格者になること自体が自身にもなりますが、確実にスキルアップすることができます。

かなりバドミントン歴の長い私から見ても目から鱗の内容ばかりでとても感動した記憶があります。

コーチ同士の悩みを共有できたり、コーチディベロッパーと呼ばれるコーチ育成者に相談できたりする場としても有効です。

上位大会でコーチング資格が必須になる

日本スポーツ協会が力を入れているコーチ育成事業のため、公認コーチの有資格者のみ監督になれるという上位大会はかなり増えてくると考えられます。

「国民スポーツ大会」では既に監督者は必ず公認スポーツ指導者資格を保有することが義務付けられています。

指導の現場で長く携わりたいと考えている人はいずれ必ず必要になる資格になるので、早めに取得するというのもいいでしょう。

コーチング資格で学べる事

公認指導者資格では共通科目と専門科目を必要な時間数を受講することが定められれいます。

【共通科目】
日本スポーツ協会が中心となり、全てのスポーツ指導者に必要な基礎的な知識や技術を学びます。

【専門科目】
日本バドミントン協会が中心となり、各競技特有の知識とスキルを深めるための内容で、スポーツ競技の特性や対象とする選手のレベルに合わせて設計されています。

資格のレベルによりますが、スポーツ指導に必要な幅広い知識やスキルが身につくようにプログラムが組まれています。

【コーチング資格の講習に含まれる内容】
1.スポーツ科学…解剖学、生理学、トレーニング学
2.スポーツ心理…メンタルトレーニング、コミュニケーションスキル
3.教育指導論…指導者の役割や倫理、指導計画と実践
4.健康や救急…栄養学、怪我の予防、応急処置
5.競技専門理論…戦術理論、技術指導法
6.スポーツマネジメント…チーム運営や管理

コーチング資格の種類

コーチ1

公認バドミントンコーチ資格1 資格概要

指導対象:ジュニア選手や初心者を対象に基礎的ば指導と普及にあたる。

受講条件:(1)受講年度の4月1日現在で満18歳以上の者
     (2)日本バドミントン協会の会員で公認審判資格(3級以上)の取得者

講習場所:都道府県バドミントン協会が主催するコーチ1養成講習会に参加する。

試験内容:本協会普及指導部が作成・出題し、筆記試験、レポート評価、技能検定等により総合   
     判断し、6割以上で合格となる。

コーチ2

公認バドミントンコーチ2 資格概要

指導対象:年齢や競技レベルに応じた指導ができる。地域クラブや学校部活動等を通してバドミ
     ントンの普及と強化を担うことができる。

受講条件:(1)受講年度の4月1日現在で満20歳以上の者
     (2)日本バドミントン協会の会員で公認審判資格(3級以上)の取得者
     (3)コーチ1資格保有者あるいは本会第1種大会出場の競技成績を持つ者若しくは全国
      大会出場の競技成績を持つ選手を直接指導した実績がある者

講習場所:都道府県バドミントン協会が主催するンコーチ2養成講習会

試験内容:本協会普及指導部が作成・出題し、筆記試験、レポート評価、技能検定等により総合   
     判断し、6割以上で合格となる。

コーチ3

公認バドミントンコーチ3 資格概要

指導対象:全国、都道府県レベルで競技者の発掘・育成・強化にあたる。各都道府県協会における競技者育成システムに参画する。

受講条件:(1)受講年度の4月1日現在で満20歳以上の者
     (2)日本バドミントン協会の会員で公認審判資格(3級以上)の取得者
     (3)コーチ2資格保有者あるいは本会1種全国大会の競技成績をもつ者若しくは競技
成績を持つ選手を直接指導した実績がある者

講習場所:日本バドミントン協会が主催するコーチ3養成講習会

試験内容:本協会普及指導部が作成・出題し、筆記試験、レポート評価、技能検定等により総合   
     判断し、7割以上で合格となる。

コーチ4

公認バドミントンコーチ4 資格概要

指導対象:ナショナルレベルで活躍できる競技者の育成・強化にあたる。日本バドミントン協会におけるナショナルチームの強化スタッフとして参画する。

受講条件:(1)受講年度の4月1日現在で満22歳以上の者
     (2)日本バドミントン協会の会員で公認審判資格(3級以上)の取得者
     (3)コーチ3資格保有者
     (4)本会が認めた者

講習場所:日本バドミントン協会が主催するコーチ4養成講習会

試験内容:本協会普及指導部が作成・出題し、筆記試験、レポート評価、技能検定等により総合   
     判断し、8割以上で合格となる。

どの資格まで取るべきか

コーチ3有資格者のリアルな意見としては「自身の現場での指導対象に合わせること」です。

理由①:「知識不足で講義内容を理解することができない」
この資格は自身の競技実績や指導実績で飛び級することができます。しかし、本来学ぶべきだった基本的な知識がないまま臨んでも理解ができません。段階的に取得することをお勧めします。

理由②:「意外と試験に落ちる
実際に受講して感じたのは「協会側として指導者を増やしたいが、コーチとしての質を担保したい」ということです。特にコーチ3以上ではかなり厳しい目で受講者をチェックしているという印象を受けました。生半可な気持ちで受講すると痛い目にあうかもしれません…

実はデメリットもある?

費用がかかる

コーチ1.2では各都道府県での受講が可能ですが、コーチ3.4では日本バドミントン協会の指定する開催地まで足を運ぶことになります。そこで数日間箱詰めで講習を受けることになるので交通費や宿泊費がかさむことは言うまでもありません。

さらに受講費、教材費、登録費などもかかります。

実業団等の大きな組織では経費として賄われるかもしれませんが、地域のジュニアや学校での指導者は自己負担になることが多いと思います。

かかった費用以上の講習を受けることはできますが、額が大きくなるのでよく検討をしてから受講しましょう。

協会との連携が必要なる

多くの指導者は自身の指導現場にてより質の高いコーチングを提供するために受講する方がほとんどかと思います。

しかし、指導対象の部分でも記載したように忘れてはいけないのは「各都道府県協会等と連携してより大きな母体を運営・強化」するということです。

協会の強化部に所属し、各都道県の強化練習会の運営や指導、それにかかわる会議にも出席しなければなりません。

より多くの選手や指導者と関わることは自身のやりがいに直結します。同時に、ほぼ無償で自身の手間暇を捧げるとも言えます。

自身や身近な人の幸福もしっかりと考えながら、自分がどのようにバドミントンと関わっていきたいか整理をしてから行動の意思決定を行いましょう。

まとめ

今回の記事では「バドミントンのコーチング資格の必要性や資格取得時の注意点」について紹介しました。

時代の変化とともにコーチとしての在り方も変化します。そんな変化に適応し、新たな視点を与えてくれる機会が公認バドミントンコーチ資格であると思います。

今回のこの記事との出会いをきっかけに、より指導者としての資質能力を見つめ直すきっかけにしていただければ幸いです。

それでは最高のバドミントンライフを!

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